何気に名作? 侍道4

最新作は幕末末期が舞台

そんな侍道シリーズ最新作は5年前に発売された、『侍道4』が2011年に発売された。正当な続編とも言えるこの物語の世界観は前作侍道3とはまた時間が過ぎて、江戸幕府末期が舞台となっている。丁度異国文化と日本が密接な関係を持ち始める寸前の時代だったため、明治とはまた違った変革していく日本という国が歴史的転換期を迎えようとしている時間をプレイヤーは体験できる作品だ。

江戸幕府から明治へと変遷していく、この頃はまさに何もかもが革命的だった。日本人の魂とも言える侍として活躍していた人々は自分たちの国を守るために決起して攘夷志士として異国反乱に決起し、対する幕府は鎖国が解かれた日本で確実に開国へと改革していく幕府が暗躍し、攘夷と幕府が対立する中で第三勢力として日本という国と国交を取り交わそうとする外国勢力が登場する。史実とはだいぶ異なる展開となっているので、リアリティはそれほどない。あくまでフィクションとして、もしも日本があの時こうしていたらどうなっていたか、IFとして考えるとまた違った視点で物語が楽しめる。

シリーズ全体に共通する三勢力、そのどれに加勢するかで主人公と周囲の人々、そして日本という国がどのような展開になっていくかが分かれてくる。この作品もマルチエンディングシステムを採用しているので、主人公の行動次第でどの勢力が勝ち上がるかが明暗を分かつ。

  1. ネトゲに夢中

物語概要として

侍道4では幕府と攘夷、そしてこれまでのシリーズにはなかった外国という勢力を交えて展開されていきます。幕府に付くか、攘夷に付くか、それとも未知の外国勢と協力するかで全く異なる展開を見せてくれます。侍道シリーズの中では日本以外の勢力との協力が描かれているので、そこは実に見ものだ。個人的に注目したいのはなんといっても攘夷だろう。

この勢力に属するとまさしく時代の波に乗っ取るようにかつて存在したであろう日本という国を守ろうと決起する姿が描かれる、しかし裏で暗躍する出来事を紐解いていくと見えてくるのは幕府と外国勢には確かな癒着が存在しており、さらに攘夷の中にも両勢力に対して情報を提供する密告者までいる状態だった。マルチエンディングではそうした裏まで見透かして進んでいったとしても、また翻弄されているとも気づかずに動いていったとしても、待っている結末は悲惨だ。おそらく攘夷志士として主人公が動いた場合が、この作品の中で最も悲しい結末になるだろう、何せどんなにあがいたとしても良い結末であっても、主人公が最終的に攘夷志士を率いる立場となり、それまで君臨していたトップは主人公を守るためにざくろが散らされるように散華してしまうのだ。

かつて本当に存在していた攘夷志士だが、その行く末は確かに日本という国を思ったものでしたが、結局何1つ実を結ばなかったという点が共通しているだけに心が締め付けられる。

痛快爽快な殺陣システム

そんな侍道4ですが、やはりシリーズを通して肝心の刀アクションを忘れてはいけません。侍・侍道2、そして侍道3とシリーズが多く発売されていく中で、時代劇さながらの殺陣も同様に進化していきました。前作侍道3からプラットフォームがPS3へと変わった事でこれまで出来なかったことも出来るようになり、より繊細で緻密、より多彩なアクションが繰り広げられるようになったことが上げられる。中でも侍道4において導入された新システムとして『また、つまらぬものを斬ってしまった』が登場した。

何処ぞの流浪の侍が良く口にする名セリフとなっていますが、このアクションはこれまで発売されてきたシリーズの殺陣を見直していく中で、まさに究極という言葉に似合う進化を果たしている。このシステムは刀を抜いてつま切りを開始すると、超人的な速さでの行動が可能となり、かつて存在したかもしれない人斬り抜刀斎の如くプレイヤーキャラの動きが加速します。流れるように敵を斬り、刀の血を振り落として納刀を行ったその時に、トドメを刺した敵達が一気に崩れ落ちる様は圧巻だ。

デモンストレーションなどで見て体感したいと思った人も多いはず、実際のプレイで活用できればものの10人をいとも簡単に倒すことも可能なので、爽快な気持ちになる事間違い無しだ。

  1. 侍シリーズ

何を楽しみにするか

『また、つまらぬものを斬ってしまった』、この殺陣演出はゲームの中では1つのシステムに過ぎません。展開次第で自分の振るう刀が何を目的にしているかという明暗すら分かつため、物語の進行次第ではただただ罪なき人を斬っているだけと見えてしまう瞬間もあるだろう。または正義のためにとその刀を振るう姿は何よりも勇ましく、まさに侍の名に恥じない姿を披露する瞬間もでてくる。展開はともあれ、発売当時はまだ最新のゲームシステムだった殺陣演出が良いと評価していた人も多かった。

ただその一方で今作品から新しく導入されたこんなシステムも別の意味で注目を集めている。